2011年06月21日
労働組合が政治に取り組む訳?
私たち雇用労働者は約6,000万人です。働く人の大部分はサラリーマンだと言うことですが、社会の仕組みは必ずしも大多数を占める勤労者の声を反映したものになっていません。税制・社会保障・食料の安全・教育制度・・・・と。これらは、政治の課題です。
そこで私たちは、連合や産別組織として共通した課題を政策にまとめて『政策・制度改善の取り組み』を展開しています。
政策は私たち自身で調査・整理・提言としてまとめられますが、それを実現するのは政治の場です。電機連合では、産業政策をまとめて、経済産業省・厚生労働省などの政府機関や、民主党などの政党、連合など労働団体に提言し実現を要請しています。
併せて、衆参3名の国会議員を擁立していて、電機連合と国政とのパイプ役も担っていただいております。また、全国各自治体にも私たちの声を地方政治や行政に反映させるべく代弁者としての議員を約160名擁しています。
当然、労働組合は政治活動を第一義的に行う団体ではありませんが、組合員の雇用と生活の安定的確保の為には、政治や行政との関わりなしには取組み得ません。組合員の中には『労働組合が政治に取り組むのはおかしい』とか、『選挙で推薦候補者を決めたり、○○さんへの支援をお願いしますなどと言うのはおかしい』などのご意見もありますが、多くの組合員の幸せ作りの為には、必要不可欠の活動になっています。勿論、強制は出来ませんが、趣旨をよく説明して出来るだけ全員が組合の方針に沿った行動を展開することによって、効果も違ってきますので、執行部を中心に、粘り強い活動を進めていく必要があります。