2018年03月09日
電機連合 No.3政策ニュース【社会】持続可能な社会保障制度に向けた論議を
電機連合 顧問 参議院議員 石上 としお
電機連合 No.3政策ニュース
【社会】持続可能な社会保障制度に向けた論議を
■少子高齢化の進行とともに、社会保障給付費は
増大の一途。しかし、2012年に民主党政権下で
行った2025年を見据えた「社会保障と税の一体
改革」以降、政府は社会保障と財源の将来展望
を示していません。
【社会保障「給付」の現状】
●2017年度の社会保障給付費は120.4兆円(予算ベ
ース)。
その内訳は年金が56.7兆円、医療が38.9兆円、
介護・福祉等が24.8兆円となっています。
⇒給付費は高齢化の進行等により急増。
<2025年の給付は150兆円、その先は?>
●団塊の世代がすべて後期高齢者となる2025年に
は、社会保障給付費は約150兆円に増加する見
通しです。しかし、そこがピークではなく、現
状のままではその後も増加し続けると予測され
ています。
一方、制度を支える現役世代は2025年には6500
万人と2013年に比べ800万人も減少すると言われ
ています。
さらに、2060年には4100万人にまで減るとの予
測もあります。増え続ける社会保障費を誰がど
う負担するのか、大きな課題です。
⇒しかし政府は8年後に迫る2025年以降の見通しを
未だに示していません。
【社会保障「負担」の現状】
●現在120兆円に上る給付費を支える財源は、私た
ちの毎月の給与から差し引かれる年金・医療・
介護などの「保険料」と、国民全体で負担する
消費税や所得税などの「税金」です。
その割合は保険料が約6割、税金が約4割とな
っています。
しかし、税の多くは、将来世代に負担を先送り
する借金で賄っています。
<税と保険料の推移をみると・・>
●社会保障にかかる国民負担率の推移をみると、
税の負担率は1970年度と比べ約1.4倍の伸びに
留まっている一方、保険料負担は一貫して上昇
し、2016年度では17.8%と1970年度に比べ約3倍
にまで増加しています。
⇒消費税率の引上げが2度にわたり延期される一方
で、社会保険料が増え続けています。
<<電機連合としての見解・取り組み>>
★政府は2019年10月に予定されている消費税率の
引上げを着実に実施し、2025年以降の社会保障
給付費の将来推計を示した上で、給付と負担の
あり方について国民的な論議を進める必要があ
ります。
【第25回参議院議員選挙 組織内公認候補予定者】
電機連合 顧問 参議院議員 石上 としお
http://ishigamitoshio.com/
【電機産業で働く私たちの代表】
電機連合 顧問 参議院議員 矢田 わか子
http://yatawaka.com/
電機連合 顧問 衆議院議員 浅野 さとし
https://www.asanosatoshi.com/#page1