2018年03月08日
電機連合 No.2政策ニュース
【労働】働き方改革関連法案、趣旨の異なる複数の改正法案が一本化される!
電機連合 No.2政策ニュース
【労働】働き方改革関連法案、趣旨の異なる
複数の改正法案が一本化される!
■現在開催されている通常国会で、時間外労働
の上限規制、高度プロフェッショナル制度の
創設および企画業務型裁量労働制の対象拡大
に関する労基法改正や同一労働同一賃金に関
する法整備などが一本化され、審議される予
定です。
<働き方改革を推進するための関係法律の整備
に関する法律案(抜粋)>
【労働基準法改正】
(1)時間外労働の上限規制(★)
(2)中小企業における月60時間超の時間外労働に
対する割増賃金率の引き上げ
(3)一定日数の年次有給休暇の確実な取得
(4)高度プロフェッショナル制度の創設(▲)
(5)企画業務型裁量労働制の見直し
(★)長時間労働の是正
○時間外労働の上限規制(イメージ)
特別条項を締結した場合の延長時間に上限を
設定し、労働時間の規制を強化するものです。
①年間720時間以内(休日労働を含まず)
②2ヵ月ないし6ヵ月平均は80時間以内(休日労働を含む)
③単月は100時間未満(休日労働を含む)
④月45時間を超える時間外労働は年半分まで
(▲)高度プロフェッショナル制度の導入や企画
業務型裁量労働制の対象業務の拡大は、長
時間労働につながる懸念があります。
<高度プロフェッショナル制度とは>
・一定の年収を有する労働者が高度の専門的知
識を必要とする業務等に従事する場合に、労
働時間、休日、深夜の割増賃金等の規定を適
用除外とする制度
※健康確保措置や労使委員会決議などの要件有
<企画業務型裁量労働制の対象拡大>
・対象業務に
①課題解決型の開発提案業務
②裁量的にPDCAを回す業務を追加
※①もっぱら顧客法人のために開発した商品を
提案する業務であることなど対象業務の限定有
※②事業運営に関する事項について、繰り返し、
企画・立案・調査・分析を行い、その結果を活
用して運営事項の把握と評価を行う業務
【事例:男性】
常日勤vs裁量労働・みなし勤務の労働時間比較
時間外
(労働時間(月))(常日勤)(裁量労働・みなし勤務※)
40時間超 18.7% 31.9%
60時間超 04.8% 14.4%
※実労働時間月160hを超える時間を時間外労働と
みなして算出
「資料出所:電機連合・生活実態調査(2017年)」
【労働安全衛生法改正】
(1)医師による面接指導に関する規定の整備
(2)労働時間の客観的把握
【労働時間等設定改善法】
(1)勤務間インターバル
【同一労働同一賃金に関する法整備】
(1)均等・均衡待遇に関する規定の整備
(2)待遇・待遇差に関する説明義務
→パート法、労働契約法、労働者派遣法の改正
【その他の法改正】
(1)雇用対策法
(2)じん肺法
<<電機連合としての見解・取り組み>>
★長時間労働の是正に向けた時間外労働の上限規制等
については早期実現を求めますが、長時間労働を助
長しかねない。制度については必要ないと考えます。
★本法案の問題は、趣旨の異なる内容が一本化されて
いることです。真に働く者のための法改正を求めて
いきます。
【第25回参議院議員選挙 組織内公認候補予定者】
電機連合 顧問 参議院議員 石上 としお
http://ishigamitoshio.com/
【電機産業で働く私たちの代表】
電機連合 顧問 参議院議員 矢田 わか子
http://yatawaka.com/
電機連合 顧問 衆議院議員 浅野 さとし
https://www.asanosatoshi.com/#page1