2017年09月21日
【報告書(1)】2017平和行動in根室
日立化成労働組合 松戸支部
【報告書(1)】2017平和行動in根室
<概要>
{日程}2017年9月9日(土)~11日(月)
{組織}日立化成労働組合 松戸支部
{内容}
<第1日目 9月9日(土)>
・北方四島交流センター・連合北方四島学習会
http://www.city.nemuro.hokkaido.jp/section/nihoro/top.htm
<第2日目 9月10日(日)>
・納沙布岬・連合「2017平和ノサップ集会」
http://www.nemuro.pref.hokkaido.lg.jp/ss/srk/kanko/nmrgsdb/3k-spot/3ks-cape-nosappu.htm
・知床自然遺産学習会
http://center.shiretoko.or.jp/shiretoko/isan/
<第3日目 9月11日(月)>
・道東自然遺産視察
(知床観光船~知床五湖散策~オシンコシンの滝)
http://www.shiretoko.asia/shiretoko_goko.html
○第1日目 9月9日(土)
・北方四島交流センター 連合北方四島学習会参加
第一部は、アニメ映画「ジョバンニの島」の上映会
があった。この映画は色丹島を戦後間もない時期に
侵攻してきた旧ソ連に占領され、占領後の島民の人
々の生活の様子を映画化したものである。
突然、日常生活を奪われた島民や帰りたくても帰れ
ない島民の気持ちを考えると悲しい気持ちになった。
第二部は、根室西高校北方領土研究会のメンバーに
よる「北方領土出前講座」を聴講した。
北方領土周辺は水産資源の宝庫であるが、納沙布岬
と歯舞群島の貝殻島の中間地点(納沙布岬から1.8
キロ)までの近海までのみ立ち入りが制限されてい
ることを知った。
また、北方領土問題の経緯を最初から講義して頂き、
戦後日本と旧ソ連との間での戦争処理に関するボタ
ンの掛け違いが現在まで引き続いていることを実感
した。
○第2日目 9月10日(日)
・納沙布岬 連合「2017平和ノサップ集会」
・「知床自然遺産学習会」
平和集会は納沙布岬で時折雨が強く降る中、「四島
の架橋」像の前で行われた。この架橋は返還実現に
向けた固い決意を象徴するために建立された高さ97
メートルの像である(97は国後島のクナから来ている)。
連合本部、各地方連合会、産別組織、関係団体など
多くのメンバーが結集して集会が行われた。
当日は、遠方に歯舞群島と国後島を望むことができ、
非常に近い場所に位置していることを実感した。
戦後70年を経過した今でも、返還の見通しが立たず、
早期返還への集会アピール採択とがんばろう三唱を
全員で実施し、今後の返還運動へのとりくみを誓い
合った。
集会の中で択捉島の元住民の方の話があり、元住民
の平均年齢が80歳を超えた高齢になってきたが、生
まれ故郷に戻れないという内容を聞き心に打たれる
ものがあった。
平和集会終了後、バスで宿泊先の宇登呂にあるホテ
ルまで移動した。途中で天候も回復し、バスで知床
峠を通過している時に車窓から国後島をはっきりと
確認することができた。北方領土は近くて遠い日本
領土であることを実感した。
ホテルに到着後、知床自然センターの講師から
『「世界自然遺産」知床』の講義を受けた。知床で
確認できる動植物に関するお話を聞き、環境保護の
重要性を学んだ。
○第3日目 9月11日(月)
・道東自然遺産視察
(知床観光船~知床五湖散策~オシンコシンの滝)
最終日は知床観光船に乗車した。季節的に鮭が遡上
しているとのことで、それを捕まえる野生の熊は残
念ながら見ることができなかったものの、カムイワ
ッカの滝を始めとした知床半島の大自然に触れるこ
とができた。その後、知床五湖散策を行った。
知床半島では野生の熊との共存を図っており、野生
の熊をおびき寄せないための方法や出会った時の対
処法に関する講義を受けて散策した。散策は二湖か
ら一湖の順番で回ったが景色は非常に綺麗で心打た
れるものがあり、散策の途中では野生の鹿の親子に
出会うことができた。
○所感(全体を通して)
北海道道東地方を訪れてバスで移動中に野生の鹿や
キタキツネが道路に飛び出してくるなど大自然に触
れることができた。納沙布岬では生憎の天気の中、
平和集会に参加したが、目前に北方領土を見ること
ができ、また、元島民の方の平均年齢が82才で高齢
ということもあり、一日でも早く返還すべきと実感
した。
今まで、北方領土に関しては社会の教科書の知識し
かなかったが、今回平和集会に参加して、元島民の
方の話などを聞いたりして、より深く知識を深める
ことができた。また、最終日の知床半島自然遺産視
察では大自然の中絶景を間近に感じ感動した。
今回の平和行動では現地のグルメに舌鼓をし、参加
した他労組の方とも親睦を深めることができた。