2017年08月24日
【報告書2】2017平和行動in長崎
日立製作所労働組合 ヘルスケア支部
【報告書2】2017平和行動in長崎
{日程}2017年8月7日(月)~9日(水)
{組織}日立製作所労働組合 ヘルスケア支部より、1名
{内容}
第1日目 8月7日(月)
・原爆養護ホーム「めぐみの丘」・懇親会
http://www.junshin-seibo.or.jp/publics/index/63/0/
第2日目 8月8日(火)
・学習会(被爆者体験講和)
・原爆資料館・原爆爆心地
http://nagasakipeace.jp/japanese/map/zone_inori/genbaku_rakka_hi.html
・平和祈念公園見学
http://www.city.nagasaki.lg.jp/sumai/630000/632000/p005153.html
・三菱重工資料館見学
http://www.mhi.co.jp/company/facilities/history/
・連合集会
http://rengo-nagasaki.jp/
第3日目 8月9日(水)
・三菱電機慰霊祭「原爆犠牲者慰霊式典」
http://jeiu2.cocolog-nifty.com/blog/2017/08/post-8e72.html
・長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典
http://www.city.nagasaki.lg.jp/heiwa/3020000/3020300/p002242.html
{報告}
○第1日目 8月7日(月)
・原爆養護ホーム「めぐみの丘」
私の乗った飛行機が遅れたため、「めぐみの丘」
見学は参加出来ませんでした。
・懇親会
懇親会では、西九州地区協の方々とお話する機会
をいただきました。長崎の方とは平和や原爆に対
しての意識の差を少し感じました。
平和教育や被爆者の方と接する機会が多かったり、
住んでいる街に原爆に関わるものが多いため、子
どものことから平和や原爆について考える機会が
多かったのだと思います。
また、長崎には観光名所や美味しい食べ物が色々
あることも教えていただきました。
余談ですが思案橋という繁華街がありますが、
昔は遊郭のあった場所で、行くか行かないか橋の
前で思案するというところから名前がついたとの
ことです。
○第2日目 8月8日(火)
・連合集会・被爆者体験学習会
被爆者である山田一美さんからお話をいただきま
した。山田さんからは被爆当時のお話や落とされ
た原子爆弾についての話を聞きました。
山田さんは昭和8年生まれで当時小学6年生、爆心
地から2.3kmの場所で被爆したそうです。
ちょうど小山の影に入っていたため無事でしたが、
それでも太陽がじりじりするのをひどくしたよう
な熱さを感じ、死を覚悟したとのことです。
山田さんもよく泳いでいたという貯水池で泳いで
いた友人たちは火傷で亡くなったそうです。
中にはその日の朝、喧嘩をしたまま亡くなった友
人もいたとのことです。助けを求められても何も
できないというのも非常に辛かったと思います。
何気ない日常が一変したという山田さんの話から
戦争、核兵器の恐ろしさを痛感しました。
・原爆資料館
原爆に関する資料が展示されている原爆資料館を
見学しました。ここは原爆投下前後の長崎の町、
原爆による被害、原爆投下までの歴史や核兵器の
歴史等が展示されています。被害の写真等ショッ
キングなものが多く展示されていましたが、個人
的に一番印象に残ったのは「焼き場に立つ少年」
の写真です。
米国のカメラマンが撮影した非常に有名な写真で
すが、原爆によって亡くなった幼い弟を背負った
少年が直立不動で火葬を待っている様を撮影した
写真です。
何の罪もない子どもにこのような思いをさせるこ
とは絶対に許されることではない、今後このよう
な思いをさせるようなことがあってはいけないと
感じました。
・原爆爆心地
爆心地には、爆心地近くにあった浦上天主堂の唯
一残った柱が運ばれて立てられています。
72年前この地点の上空500mの位置で原爆が爆発し
ました。
・平和記念公園見学
祈りの泉という噴水は水を求めて亡くなられた多
くの原爆犠牲者を慰霊のために作られたとのこと
です。式典の際には同様の意味で献水がなされま
す。この日は式典用のテントが設営され少し見え
づらかったですが、噴水の奥には平和記念像が見
えます。
平和祈念像の天を指差した右手は原爆の脅威を、
水平に伸ばした左手は平和を表しているとのこと
です。
・三菱重工資料館見学
長崎造船所の資料館です。長崎造船所では「大和」
と並ぶ最大の戦艦である「武蔵」が建造されてい
ました。
「武蔵」のコーナーもありましたが、当時の写真
や資料はほとんどなく、当時の情報規制が厳重で
あったと感じました。
・連合集会
被爆者の訴え、高校生平和大使からのメッセージ、
根室へのピースフラッグなどを通じて、核兵器廃
絶・恒久平和の実現を誓い合いました。被爆者の
訴えとして丸田さんのお話を聞きましたが、やは
り実際に被爆にあった方からの直接のお話は間接
的に聞くよりも心に訴えるものがあると感じました。
○第3日目 8月9日(水)
・三菱電機慰霊祭「原爆犠牲者慰霊式典」
三菱電機慰霊祭に参加させて頂きました。
慰霊祭の前に被爆された三菱電機OBの方から被爆
当時のことや原爆をなくすために、ということに
ついてお話をいただきました。
原爆投下から72年経ち実際に被爆された方は減っ
てきていますが、これを今後後世に伝えていくも
のは当時の資料や映像を使う必要がある。
そして未だ核兵器を捨てない海外諸国へはその映
像を使ってなくしていかなければならないという
話をされていました。
・長崎原爆犠牲者慰霊平和記念式典
11:02にサイレンと鐘の音が響き渡りました。
大勢の人が平和記念公園に集まっていますが、
一斉に平和を祈ります。普段は考え方も違うであ
ろう人達が一斉に平和を願うということはとても
素晴らしいことだと思います。
その中の一人として平和について考えるというい
い経験となりました。
○所感(全体を通して)
戦争や原爆の話は小さい頃から聞いていたためう
っすらと知っていることは多かったですが、他人
事で自分には関係の無いことのように感じていま
した。しかし、今回の平和行動に参加させていた
だいたことで、実際に被爆にあった方の声を直接
聞き、過去に被爆にあった街を歩き、その痕跡を
目で見て、慰霊祭や記念式典のときには平和への
祈りを肌で感じることで、平和の大切さ、原爆の
恐ろしさへの理解がより深まりました。
また、自分に家族ができた今、子どもや、さらに
そのうち生まれてくるかもしれない子どもたちに
戦争当時のような思いをさせてはいけない、その
ためにも平和行動を通して学んだことを伝えてい
かなければならない、と強く感じました。
また、自分の言葉で今回学んだことを伝えること
も重要だと思いますが、多くの人に実際に行って
体験してほしいと感じました。
今回参加させていただいたことで平和行動の重要
さを学ぶとともに、非常に良い経験となりました。
核兵器廃絶・恒久平和という大きなテーマに対し
て個人で出来ることは少ないとは思いますが、
自分の周りで出来ることは取り組んでいこうと思
います。