2017年08月21日
【報告書1】2017平和行動in広島
マブチモーター労働組合より、1名
【報告書1】2017平和行動in広島
{日程}2017年8月4日(金)~6日(日)
{組織}マブチモーター労働組合より、1名
{内容}
第1日目 8月4日(金)
・被爆者体験講話、夕食懇親会
第2日目 8月5日(土)
・平和記念資料館
http://hpmmuseum.jp/
原爆養護ホーム「舟入むつみ園」
http://www.hge.city.hiroshima.jp/mutsumi/
江田島海上自衛隊
http://etajima-kankou.jp/sp.jmsdf.shtml
・連合集会
第3日目 8月6日(日)
・原爆犠牲者慰霊式典
http://www.city.hiroshima.lg.jp/www/contents/1347936740512/
大和ミュージアム・てつのくじら館
https://www.jmsdf-kure-museum.go.jp/
{報告}
○第1日目 8月4日(金)
被爆者体験講話 / 夕食懇親会
■被爆者体験講話
被爆者体験講話として現在84歳の下畑様より
お話を頂きました。
下畑様は中学2年生時(14歳)に原爆投下を体験し、
退職後から語り部として活動中です。中学生時に
行った歩兵銃の実弾練習や急遽工場で武器を作る
事となった背景、原爆投下日前後の生々しい体験
等を自身の目線で語って下さりました。特に印象
深かったのが、原爆投下翌日に広島市内を歩き感
じたという以下4点です。
①焼け野原となったところに転がっている遺体は
人間の形が崩れていた
②翌日でも地面が冷えておらず、熱かった。
湯気も出ていた。
③異臭というか悪臭というか、嗅いだことのない
独特の臭いがずっと漂っていた
④昼間なのに真夜中のような静けさだった。
生活音が全く聞こえなかった
上記は写真や新聞などからでは伝わりづらい情報で
あり、今回被爆体験者から直接話を聞くことができ
非常に良い経験となりました。
■夕食懇親会
夕食懇親会では参加者約40名が6班に分かれ、
情報交換・交流を行いました。
また、参加者全員による自己紹介も行い、参加団
が打ち解ける良いきっかけとなりました。
○第2日目 8月5日(土)
平和記念資料館
原爆養護ホーム「舟入むつみ園」
江田島海上自衛隊
連合集会
■平和記念資料館を視察したことで、原子爆弾の
恐ろしさを数値で理解することができました。
広島に投下された原爆は1945年12月末までに
約14万人の命を奪ったと推定されております。
被爆直後から現れる脱毛や粘膜障害、血液機能
低下等の「急性障害」に加え、白内障や白血病
悪性腫瘍(がん)、体内被曝者の障害発生率増加
等の「後障害」に今でも多くの人が苦しめられ
ていることも知りました。
また、原爆養護ホーム「舟入むつみ園」視察で
は、今を生きることの大切さを学びました。
71歳~100歳の約100人の被爆生存者が生活して
おるのですが、皆見た目も若々しく、積極的に
平和学習(全国から来る団体に対し体験講話の
実施等)をされる姿勢には感心させられました。
江田島海上自衛隊(旧海軍兵学校)視察において
は、旧海軍が歩んできた歴史から現在の海上自
衛隊の実情を学ぶことができた他、教育参考館
で展示されている約1,000点の貴重な資料から
当時の雰囲気を感じる事ができました。
なかでも旧海軍兵学校卒業者約12,000人に対し
約3分の1が戦死されているという事から、戦争
の悲惨を痛感致しました。
■連合集会では連合に加盟する複数団体から2,315人
が集まり、平和について共通認識を揃えました。
なかでも77歳の廣中 正樹様による被爆者体験
証言は胸に詰まるものがあり、聞いていて原爆
の悲惨さが直に伝わってきました。廣中様が述
べた以下4つのメッセージは我々もしっかり受け
継ぎ、同世代や後世にきちんと受け渡すべき内
容だと感じました。
①二度と戦争をしない
②核兵器を造らない、使わない
③命の尊さを知り、命を大切にする
④世界の人と話し合い、平和な社会を築く
また、第19代高校生平和大使と第20代高校生平
和大使も参列しており、スイス派遣報告や自身
たちの想いを述べた姿には若き力の頼もしさを
感じました。
彼女達がしきりに述べていた「微力だけど、
無力じゃない」という言葉には、我々大人も声
を上げる事、実行に移すことの大切さを再認識
させられました。
○第3日目 8月6日(日)
原爆犠牲者慰霊式典
大和ミュージアム・てつのくじら館
いつもテレビでしか見たことのなかった原爆犠牲者
慰霊式典に初めて参加致しました。今年も昨年に続
き約5万人が参列しており、現地の様子を直に触れる
ことができ貴重な経験となりました。
これまでテレビでは気づかなかったのですが、若い
世代や多くの外国人の方も積極的に参加されていた
事は新たな発見であり、戦争体験者や被爆者が徐々
に減っていく中、次の世代にもしっかり受け継がれ
つつあると感じました。
大和ミュージアム・てつのくじら館では広島市から
場所を呉市へ移し、戦艦大和が作られた背景や搭載
技術、大和の最期までを学びました。惜しくも沈め
られてしまった大和ですが、大和を作るための技術
が今でも自動車等の日本産業に根付いており、日本
の復興に大きな力を与えたようです。
てつのくじら館では実際に潜水艦あきしおの中に入
ることができ、潜水艦の構造を実際に見て体感でき
たことは非常に興味深かったです。
○所感(全体を通して)
今回の平和行動を通して、戦争の悲惨さをしっかり
理解し受け継ぎ、同世代・次世代へ平和の大切さを
伝えていくことが大切だと感じました。
誰かが声を上げたり行動をしたりしないと、原爆の
悲惨さ等の負の過去がどんどん風化されていく可能
性があります。
たとえ微力でも無力ではないことを念頭に、自分が
できる事を全力で行うことが、今を生きる我々の責
任だと深く考えさせられました。
このような貴重な場を提供して下さりました電機連
合事務局及び電機連合千葉地方協議会事務局の方々
にはこの場を借りて改めて御礼とさせて頂きます。
貴重な経験をさせていただき、誠にありがとうござ
いました。