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活動紹介

2016年11月04日

『電機連合@見える化通信』Vol.69「オールジャパンで自動運転の実用化へ」

『電機連合@見える化通信』Vol.69
「オールジャパンで自動運転の実用化へ」

電機連合の活動の中に「産業政策・社会政策」の
取り組みがあることを知っていますか?

産業政策は電機産業や日本をより豊かに発展させる
ため、社会政策は暮らしや生活をより良くするため
の取り組みです。

私たちの周りには様々な問題があり、その中には、
個別企業労使の話し合いだけでは対応しきれないも
のも多数存在します。

電機連合は働く者の立場から、自らに関係する課題
について政策・提言をまとめ、政府や省庁などと意
見交換を行い、政策実現を目指しています。

『電機連合@見える化通信』では、何となく小難し
くて見えづらい政策課題について、その中身を少し
ずつご紹介していきます。

自動車の「自動運転」は遠い未来の話だと思ってい
ましたが、自動車メーカー各社は技術開発に力を入
れ、少しずつ実用化されています。昨今では、高速
道路に限定されるなど制限はありますが、部分的な
自動運転技術を搭載した完成車が市場に登場しています。

○自動運転技術のポイント
自動運転システムには、交通事故の低減、交通渋滞
の緩和、高齢者等の移動支援など、様々な効果が期
待されています。自動運転技術は日本だけでなく、
米国、欧州や中国でも注目されており、各国とも国
レベル、企業レベル共に開発が加速しています。
この分野は技術的に電機メーカーが関与する部分も
多く、我々電機産業は重要な位置づけにあります。

自動運転には「認知」「判断」「操作」「ネットワ
ーク」に係る技術がポイントになります。このうち、
自動運転技術の基礎となる「認知」においては、高
度な「自車位置推定」精度が求められます。これを
実現するための技術として高精度地図(ダイナミッ
クマップ)があります。

○ダイナミックマップ
ダイナミックマップとは、土地や建物の情報だけで
なく、事故・渋滞・工事規制といった時系列で変化
する情報をも取り込んだ高精度なデジタル地図をい
い、すべての車両のための高度道路交通情報データ
ベースとして位置づけられています。
内閣府の戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)
(※)における自動走行システム実現のための研究
テーマとして、ダイナミックマップは重点開発項目
となっています。

※府省の枠や旧来の分野の枠を超えたマネジメント
 に主導的役割を果たすことを通じて、科学技術イ
 ノベーションを実現するために新たに創設する
 プログラム。
 http://www8.cao.go.jp/cstp/gaiyo/sip/

○オールジャパンでの取り組み
この取り組みの成果として、ダイナミックマップの
共用(基盤)データの整備や実証、運用を行う新会
社が、電機メーカーを含む地図関連会社と自動車メ
ーカー各社の出資で設立されました。
ここでは、共用(基盤)データについて、データ仕
様やデータ構築手法の標準化、メンテナンス手法の
実証や関係公的機関との調整及び国際連携の推進に
加え、永続的な整備・更新を前提とした事業化の検
討が進められるなど、幅広い連携が期待されています。
さらに今後は、自動運転分野のみならず、防災・減
災、社会インフラ維持管理など幅広い分野への展開
を目指した検討がされています。

○電機連合の主張
自動運転システムの推進のため、自動車メーカー
電機メーカーとの連携を促進し、オールジャパンで
自動運転に係る開発を進めることを求めています。

●● 電機連合の産業政策 ●●
自動車メーカー、電機メーカー、大学・研究機関の
連携を促進し、オールジャパンで自動運転に係るオ
ペレーションシステム・制御ソフトウェア等の戦略
的な開発を進める。

【茨城県で働く電機産業の代表 浅野さとし】
 ○フェイスブック
  https://www.facebook.com/satoshi.asano.564
 ○公式ホームページ
  https://www.asanosatoshi.com/#page1
 ○ツイッター
  https://twitter.com/asano__satoshi

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