2016年07月06日
【報告書】2016平和行動in沖縄
【報告書】2016平和行動in沖縄
{目的}
2016平和行動in沖縄・広島・長崎・根室について
電機千葉では、戦後60年以上が経過し、戦争体験者
が減少する中で、平和の尊さや大切さを次世代に伝
えることは、現代に生きる私たちの責務と考え、連
合の平和行動(沖縄、広島、長崎、根室)へ役員・
組合員を派遣しています。
<2016平和行動in沖縄 実施概要>
{日程}2016年6月23日(木)〜25日(土)
{派遣}日立メディコ労働組合より、1名
【報告】
○第1日目 6月23日(木)
1)平和オキナワ集会
http://www.rengo-okinawa.jp/
・基調講演
・平和メッセージ
・ピースリレー
・平和アピール
2016連合平和行動in沖縄は、「恒久平和の実現に向けて
次世代につなぐ新たな一歩を」をメインテーマに全国より
1360名の参加のもと開催されました。
第1部では「語り部から学ぶ次世代への継承と沖縄の現実」
と題し、沖縄カリスマスーパーバスガイド崎原氏による歌
や三線、一人芝居による型破りな案内で、戦争体験者から
受け継いだ当時の状況と過去の歴史について情熱的に伝え
て頂きました。
そして最後には会場が一体となり、恒久平和の大切さを実
感することができました。
第2部では民進党の枝野幹事長をはじめとする各位のご挨拶、
平和メッセージ、ピースリレー、平和アピールで、「在日
米軍基地の整理・縮小」「日米地位協定の抜本的見直し」
の重要性を改めて確認しました。
○第2日目 6月24日(金)
1)現地視察
・糸数壕アブチラガマ
http://abuchiragama.com/
・平和の礎
http://heiwa-irei-okinawa.jp/01ireitou/isiji.html
・ひめゆりの塔
http://www.asahi-net.or.jp/~lk5k-oosm/war/himeyuri.html
・沖縄ワールド
http://www.gyokusendo.co.jp/okinawaworld/
・首里城他
http://oki-park.jp/shurijo/
太平洋戦争の末期に激戦となった沖縄本島南部にある
「糸数アブチラガマ」や「平和の礎」、「ひめゆりの塔」
「首里城」他を視察しました。それぞれの視察先で戦争の悲
惨さや当時の状況を実際に目で見ることや、語り部の方か
らの話を聞くことで恒久平和の尊さを再認識することがで
きました。
特に印象に残ったのが糸数アブチラガマ(自然洞窟:ガマ)
で、全長270メートルのガマの中に南風原陸軍病院分室とし
て軍医・看護婦・ひめゆり学徒が配属され、約600名の負傷
兵が運び込まれたとの事です。戦況が悪くなるにつれ、設備
や衛生環境が悪い中での手術も行われ、ひめゆり学徒も懸命
に治療や処置にあたり、また排泄物の運搬まで行ったそうで
す。
語り部の言葉の一つひとつが当時の緊迫した状況を脳裏に浮
かばせ、戦争の悲惨さ・残酷さを改めて実感しました。
平和の礎では、国籍を問わず、また軍人・民間人を問わず、
沖縄戦などでの全ての戦没者の名前が刻まれた刻銘碑に、
現時点で24万人の方の名前が刻まれていました。刻銘碑は
現在も増え続けており、この光景を見た時、戦争の傷跡の
大きさを感じるとともに、平和の大切さをこれまでとは違
った思いで実感しました。
2) 連合集会(デモ行進等)について
沖縄県庁前にて「在日米軍基地の整理・縮小と日米地位協定
の抜本的見直し」を求める行動として連合集会を開催し、
その後、牧志公園までの国際通りをデモ行進しました。
北海道から沖縄までの仲間と一緒に「在日米軍基地の整理・
縮小を!」「日米地位協定の抜本的見直しを!」とのシュプ
レヒコールを行いながら行進しました。
途中で沿道から拍手が送られる場面もあり、沖縄県民の意識
の高さも実感できました。
○第3日目 6月25日(土)
1)現地視察
・嘉数高地
http://www.odnsym.com/spot/kakazu.html
・道の駅かでな
http://michinoekikadena.com/
最終日は「嘉数高台公園」の展望台から普天間基地を、
「道の駅かでな」から嘉手納基地を視察しました。
普天間基地は住宅街や学校と隣接しており、十数年前に
米軍ヘリが墜落した大学も確認できました。当日の離着
陸は確認できませんでしたが、オスプレイ十数機が待機
しており、ひと目見ただけで危険だと思える環境でした。
この様な危険と隣り合わせの中で生活を送っている住民
の不安は、本当に切実な問題であると実感しました。
嘉手納基地でも同様に市街地に隣接しており、戦闘機や
輸送機、大型のジェット機なども配備されていました。
この日も大きな爆音を響かせながらジェット機が飛び立
っており、一日も早く基地の整理・縮小の実現が必要だ
と再認識しました。
○所感(全体を通して)
私は今回初めて沖縄の地を訪れました。
これまで基地問題や恒久平和については、意識は高いつ
もりでいましたが、「国土の0.6%しかない沖縄に基地の
74%が集中していること」「沖縄戦では想像も絶する戦い
が強いられたこと」など詳しい内容は認識できていません
でした。71年前の戦場の最前線で起きていた事実を知れた
ことや、語り部の方からのお話を聞けたこと、嘉手納・
普天間基地の危険な状況をこの目で確認できたことは、
貴重な経験となりました。
現在でも米軍基地問題では危険や騒音だけでなく、2016年
4月に起きた在日沖縄米軍軍属による痛ましい死体遺棄事件
に加え、自然破壊による観光資源へ打撃など大きな影響を
与えています。
戦争は二度と繰り返してはいけないし、一人でも多くの国
民がこの問題に向き合い、平和への思いをひとつにしてい
くことが重要だと感じました。
また、視察先で聞いた語り部の方々からの言葉で、「今回、
沖縄まで来られたことに感謝して下さい」「命を大切にし
て下さい」「両親にありがとうと言葉で伝えてください」
という言葉が強く心に残っています。
この言葉を忘れず今回体験させて頂いた経験は、子どもや
孫の世代まで継承していきたいと思います。
最後になりましたが、この様な貴重な体験を経験させて頂
いた電機連合 千葉地協に感謝申し上げます。
【7/10(日)は、第24回参議院選挙投票日です。】
http://yatawaka.com/
【棄権することなく、全員が投票しましょう。】
http://konishi-hiroyuki.jp/
以 上