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活動紹介

2016年05月09日

『電機連合@見える化通信』Vol.62〜 今こそ、声を届けよう ! 〜〜 一億総活躍関連予算からみる私たちの暮らし 〜

『電機連合@見える化通信』Vol.62
〜 今こそ、声を届けよう ! 〜
〜 一億総活躍関連予算からみる私たちの暮らし 〜

電機連合の活動の中に
「産業政策・社会政策」の取り組みが
あることを知っていますか?

産業政策は電機産業や日本をより豊かに
発展させるため、社会政策は暮らしや生
活をより良くするための取り組みです。

私たちの周りには様々な問題があり、
その中には、個別企業労使の話し合い
だけでは対応しきれないものも多数存
在します。

電機連合は働く者の立場から、自らに
関係する課題について政策・提言をま
とめ、政府や省庁などと意見交換を行
い、政策実現を目指しています。

『電機連合@見える化通信』では、
何となく小難しくて見えづらい政策
課題について、その中身を少しずつ
ご紹介していきます。

安倍政権は新・三本の矢として「希望を
生み出す強い経済」「夢をつむぐ子育て
支援」「安心につながる社会保障」を掲げ、
「一億総活躍社会」をめざすとしています。

5月には「ニッポン一億総活躍プラン」が
まとめられる予定ですが、まずは緊急対策
として2015年度補正予算、2016年度予算に
盛り込まれました。

私たちの暮らしは変わるのでしょうか。

○バラマキとの批判!

一億総活躍関連として、2015年度補正予算
(以下、補正予算)では約1.2兆円、2016年
度予算(以下、本予算)では約2.4兆円が
計上されています。補正予算の3分の1を
占めるのが、低所得高齢者に3万円を支給
する臨時給付金(3,624億円)。対象者は
年金受給者の3分の1に達します。
さらに、本予算では障害・遺族年金受給者
向けに同額を支給するとして450億円を計上。

参議院議員選挙直前に、投票率の高い高齢
者に限って1回のみ給付されることから、
選挙目当てのバラマキではないか、との批
判があります。

その一方で、消費増税に伴う子育て世帯の
負担軽減策として、児童手当対象児一人あ
たり、2014年度1万円、2015年度3千円が支
給されていた「子育て世帯臨時特例給付金」
(2015年度 総額587億円)は、2016年度から
廃止されるのです。

○ハコモノより処遇改善、人材確保を!

ニーズが急増している保育・介護サービス
は施設整備を加速化し、保育・介護ともに
50万人分を確保するとして、予算が重点配
分されています。しかしながら財源のほと
んどは基金*に積まれるため、即効性は疑問
です。そもそも施設を作っても人手が集ま
らずに開所できない保育所や介護施設が多
くあるなかで、いま優先すべきことは、
ハコモノより人材確保に向けた処遇改善だ
と考えます。

保育士や介護職員の賃金は産業平均(月額
33.3万円)より10万円以上も低く、長時間
労働の問題などもあり、慢性的な人手不足
に陥っています。

保育や介護が必要となった時に確実にサー
ビスが利用でき、私たちが安心して働き続
ける為にも、その現場で働いている人達の
処遇を改善し、魅力ある職場にしていくこ
とは喫緊の課題です。民主党(当時)を含
む野党は、保育士と介護職員の処遇改善法
案を今国会に提出しましたが、前者は成立
の目途が立っておらず、後者は与党の反対
で廃案となりました。

※「安心こども基金」
 http://www.mhlw.go.jp/bunya/pdf/090303.pdf

※「地域医療介護総合確保基金(介護分)」
 http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12401000-Hokenkyoku-Soumuka/0000076543.pdf

○前進した政策!

私たちがかねてから求めてきた政策が実現
したものもあります。具体的には、仕事と
介護の両立支援策として、介護休業給付を
賃金の40%から育児と同様に67%に引き上
げるとし、本予算では前年度から23億円が
増額されました。

また不妊治療の助成では、初回治療の助成
額の増額(15→30万円)、および男性不妊
治療に拡充し、補正・本予算計で約165億円
が計上されています。

介護ロボット等の導入支援事業として52億
円も盛り込まれました。

○声を届ける まずは選挙から!

ある匿名ブログをきっかけに、共鳴した
人達が怒りの声をあげて待機児童問題が
一気にクローズアップされ、その後、政
府は緊急対策を急遽発表しました。

私たちの暮らしは政治と深くつながって
います。私たちが納めた税金の配分を決
めるのも、政治です。4,074億円もの臨時
給付金の財源が即座に確保される一方で、
2012年に三党合意した子育て支援の財源
は未だ3,000億円を確保できず、保育や放
課後児童クラブの質の向上も保育士の処
遇改善もできないのが現実なのです。

「あなたと動けば、未来は変わる」。
次世代により良い社会を引き継ぐためにも、
私たち一人ひとりが課題に向き合い、政治
に参画することが求められます。

7月には参議院議員選挙が行われます。
まずは選挙に行き、私たちの声を投じる。
未来への大切な一歩です。

【電機産業で働く私たちの代表 矢田わか子】
 http://yatawaka.com/
【千葉県で暮らす私たちの代表 小西 洋之】
 http://konishi-hiroyuki.jp/

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