活動紹介

2016年01月01日

2016新春メッセージ電機連合 中央執行委員長 有野 正治

2016新春メッセージ
電機連合 中央執行委員長 有野 正治

あけましておめでとうございます。
本年がご家族を含めた組合員の皆さんにとって
幸多い年となることを心からお祈り申し上げます。

昨年を振り返りますと、2015年闘争では2年連続
のベア実施となり、また金額も3,000円とベア方式
では過去最高額獲得となりました。

電機産業の動向は円安基調が続く中、全体的には堅
調といえますが、企業間の業績差がさらに顕著にな
ってきています。

また、中国リスクの影響により後半はさらに厳しさ
が増してきており、先行きの懸念も強まっている状
況にあります。

政治情勢も一強多弱の状況が続く中、労働者派遣法
改正や安全保障法案が成立するなど、私たちにとっ
て厳しい結果となりました。

さて、迎える本年は政治情勢や電機産業を取り巻く
情勢からみて、私たちを取り巻く環境は厳しい1年
となると思われますが、厳しさを乗り越えて運動を
前進させていかなければなりません。

直面する3つの課題について触れておきたいと考えます。
第1点は7月実施予定の第24回参議院選挙です。
すでに電機連合は昨年3月に公認候補として
パナソニックグループ労連出身の「矢田わか子」擁立
を決定し、傘下組織で支持拡大活動に取り組んでいた
だいていますが、取り巻く情勢はこれまで経験したこ
とのない難しく厳しいものとなっています。

現在の政治情勢をバランスのとれたものにするため、
そして本人の大きな決断に応えるためにも、電機連合
の組織の総力で対応していく必要があり、皆さんの
ご理解とご支持を重ねてお願いしておきたいと思います。

第2点が2016年闘争です。連合や金属労協の方針を踏
まえ、電機連合として今要求案を論議していますが、
組合員の生活実態や、物価動向、経済情勢、産業情勢、
また、この2年で一段と強まっている闘争の果たすべ
き社会的役割を踏まえ、間違いのないものにしていく
ことが重要だと考えます。

また、今次闘争では賃金だけではなく、ワーク・ライ
フ・バランスの実現、政策制度要求実現のセットで取
り組み強化を図っていくことが重要だと考えます。

電機産業の足元の厳しさや、先行き懸念を乗り越え、
統一闘争をより強化し、電機連合として果たすべき役
割を認識し、結果を出すべく交渉に全力で取り組んで
いきたいと考えます。

さらに、2016年闘争は「統一闘争強化」に向けた新た
な取り組みの2年目となります。各組合が政策指標や
ベンチマーク指標を活かし、格差圧縮などにしっかり
取り組むとともに、業績が好調な組織は主体的な処遇
改善にも取り組むことをお願いしていきたいと思います。

第3点は、運動の強化と組織拡大の取り組みです。
安倍政権は数の力を背景に、昨年の労働者派遣法改正
に続き、さらなる労働者保護ルールの改悪に突き進む
とのではと懸念されますが、今の政治情勢から考えれ
ば、その動きを阻止するためには、私たちの思いを世
論に訴え共感を呼ぶ強力な運動を展開していくしかあ
りません。

そのためには、まず自分たちの足元を強化(組織力強化)
し、仲間を増やすことが重要です。その観点で日常に
おける組織強化や組織拡大に全力で取り組むことを
お願いします。

以上、新年にあたっての思いを述べましたが、厳しさ
を乗り越え、運動の前進に全力を尽くすことを改めて
お誓いするとともに、皆さんのご支援とご協力をお願
いします。

組合員ならびにご家族の皆さんのご健勝、ご繁栄を祈
念し、年頭のあいさつとさせていただきます。

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