2015年08月26日
【報告書(1)】2015平和行動in広島富士通パブリックソリューションズ労働組合
【報告書(1)】2015平和行動in広島
{目的}
連合は、原水禁・核禁会議と連携して、
原爆が投下された8月6日と9日に合わせ、
核兵器廃絶と世界の恒久平和の実現に
向けた「統一大会」を広島市と長崎市
で開催します。
平和行動を通じて、戦争の悲惨さや平
和の大切さを語り継ぎ、訴えていく活
動を継続していくことが必要であり、
千葉地協としても、各地域へ役員・組
合員を派遣することとしています。
{日程}2015年8月4日(火)-6日(木)
{組織}富士通パブリックソリューションズ労働組合
{宿泊}オリエンタルホテル広島
http://www.oriental-hiroshima.com/access/index.html
{内容}
第1日目 8月4日(火)
○事前勉強会「オリエンテーション・被爆者体験講話」
【報告】
被爆者体験講話の語り部としてお越しい
ただいた桑原さんは、原爆が広島に投下
された8月6日にご自身の身に起きた出来
事を淡々と語られていた。
一つ一つの説明描写が当時の状況を映像
のように想像できるものでした。70年経
過した今も、当時のことを鮮明に覚えて
いらっしゃることが、その日起きた災厄
のインパクトを大きさを示しているのだ
と思います。
飛行機が飛び去り、気を失い、目を覚ま
し瓦礫から這い出ても、黒く曇り、周り
は見えない。
頭の皮は剥がれ、手足は焼け爛れ、皮膚
をぶら下げたまま家に帰る道すがら、焼
け野原になった街、倒れている人々。
助けを求めてくる人にも、自分のことが
精いっぱいで何もすることができない。
13歳という多感な時期に被ばくされた桑
原さんの苦労は、戦後の療養や後遺症と
してその後もつらく苦しい時期が続いた
であろうことは想像に難しくありません
でした。
つらい体験をしながらも、桑原さんの話
からは、躊躇いや迷いがなく、「伝えて
いく」という強い気持ちを感じました。
第2日目 8月5日(水)
○広島平和記念資料館見学
http://www.pcf.city.hiroshima.jp/
○原爆養護ホーム「舟入むつみ園」慰問
http://www.hge.city.hiroshima.jp/mutsumi/index.html
○江田島海上自衛隊見学
http://www.mod.go.jp/msdf/onemss/kengaku/
○連合2015平和広島集会
http://www.rengo-hiroshima.jp/
【報告】
平和記念公園では、初めて原爆ドームを
目にしました。学校の教科書でしか見た
ことがありませんでしたが、川を隔てた
先にある建屋は朝日に照らされ少し神聖
さを感じました。
資料館に入ると、混雑していたこともあ
り、ゆっくり展示品を見て回ることはで
きませんでしたが、展示の中で被爆後に
焦げた服と焼け爛れた腕を胸元に上げ、
街をさまよう母子の像が、昨日の桑原さ
んのお話と重なる部分があり印象的でした。
海上自衛隊見学では、敷地の中にヨーロ
ッパの影響を受けた年代を感じる立派な
洋風建築が並んでいて荘厳な区画でした。
資料館には海軍にまつわる資料が多数展
示されており、日本海軍の歴史を学ぶこ
とができました。展示物や展示内容は武
功を称える一面があり、大戦で亡くなっ
た兵士への敬意を感じられました。
このあたりは、平和記念公園内の資料館
の展示とは少し対称的だったかもしれま
せん。また、若くして散って行った兵士
達の遺影や残した遺書も多数展示されて
いましたが、その壮絶な死と裏腹に迷い
のない決意を感じる立派な文章に感銘を
受けました。
連合2015平和広島集会では、90歳になる
坪井さんの被爆体験証言の中で、苦しむ
人々を助けることができなかったことに
対する強い後悔と戦争に対する怒りを感
じました。
第3日目 8月6日(木)
○原爆死没者慰霊式参列
http://www.city.hiroshima.lg.jp/www/contents/1342505253394/index.html
○大和ミュージアム見学
http://yamato-museum.com/
○てつのくじら館見学
http://www.jmsdf-kure-museum.go.jp/
【報告】
原爆死没者慰霊式参列では遠くから見学し
黙祷するだけでしたが、平和祈念公園には
朝早くから多くの人が詰めかけ、式典の規
模に驚かされました。
大和ミュージアム、鉄のくじら館では、戦
艦大和を中心とした、当時の戦艦、潜水艦
の資料を見ることができました。
70年以上前に作り上げた艦船は非常に立派
で、設計書や構造計算資料なども展示され
ていましたが、その精緻さは当時の工夫の
勤勉さがにじみ出ていて頭が下がる思いで
した。
【全体を通して】
2015年8月4日、初めて降り立った広島の地
はビルが立ち並び、交通機関が整備され、
平和大通りには日本各地から寄贈された樹
木が生い茂り、70年前の原爆投下を想像さ
せない町並みでした。
被爆者体験講話で当時のお話を伺い、平和
祈念公園を訪れ、「ヒロシマ」の象徴であ
る原爆ドームを眺め、資料館に一歩足を踏
み入れれば、1945年8月6日に何が起きたの
か、理解は難しくなかったです。
今年、初めて被爆者の平均年齢が80歳を超
えたと聞きました。歴史を風化させないた
めに語り部の伝承者を育成する制度も始ま
っていると聞きます。被爆者の方々から、
直接当時の話が聞ける時間はもうあまりな
いのかもしれません。70年という節目の年
に、私自身も貴重な経験ができたと感じて
います。改めて、今自分に何ができるのか、
平和とは何かを見つめ直し、組合や家族、
友人へこの体験を広く伝えていければと思
っています。
最期に、事務局として企画運営、引率いた
だいた電機連合本部の皆様、平和行動へ参
加する機会を頂いた電機千葉の皆さん、
ご同行頂いた電機千葉事務局長に感謝、御
礼申し上げます。
【電機連合組織内公認候補 矢田 わか子を応援しよう!】
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│あなたと動けば、未来は変わる。http://yatawaka.com
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