2015年06月23日
【報告書(2)】2015平和行動in沖縄 日本電気労働組合 我孫子支部
【報告書(2)】2015平和行動in沖縄
日本電気労働組合 我孫子支部
{日程}2015年6月23日(火)-25日(木)
{組織}日本電気労働組合 我孫子支部
{行程}
6月23日(火)
○平和オキナワ集会
http://www.jtuc-rengo.or.jp/index.html
1部:パネルディスカッション
内容:『これからの平和運動と
次世代への継承を考える』
2部:平和式典
司会【連合本部】
(黙 祷)
・主催者あいさつ
・地元歓迎あいさつ
・来賓あいさつ
・来賓紹介
・平和メッセージ
・ピースリレー
・平和宣言
【報告】
第1部 パネルディスカッション
テーマ「これからの平和運動と次世代への継承を考える」
連合が平和行動を展開している沖縄、広島、長崎、根室(北海道)の各地
方連合会の青年委員がパネリストとして、各地域での平和運動の取り組
みの紹介とこれから青年層が果たすべき役割についてメッセージが述べ
られた。戦後70年を迎え、戦争体験者の高齢化や意識を高めることから
も、平和のバトンを受け継ぎ、新たな平和運動を展開していく時期に来
ていることを確認した。
第2部 平和式典 集会当日は、沖縄戦の組織的戦闘が終結した「慰霊の
日」である。古賀会長からの挨拶や平和アピールでは、犠牲者への鎮魂
と恒久平和への思いと、沖縄・沖縄県民を守り、負担を解消するために
も「米軍基地の整理・縮小」と「日米地位協定の抜本的見直し」の実現
に向けた世論喚起の強化と粘り強い平和運動を推進していくことを共有
した。
6月24日(水)
○ひめゆりの塔
http://www.himeyuri.or.jp/
○平和の礎
http://kouen.heiwa-irei-okinawa.jp/shisetsu-ishigi.html
○糸数壕アブチラガマ
http://abuchiragama.com/
○おきなわワールド(昼食)
http://www.gyokusendo.co.jp/okinawaworld/
○首里城
http://oki-park.jp/shurijo/
○嘉数高台
http://www.odnsym.com/spot/kakazu.html
○道の駅かでな
http://www.okitour.net/sightseeing/tatsujin/00028/
○「連合集会・デモ行進」
【報告】
南部戦跡の視察を通じて、過去の沖縄戦の歴史を、米軍基地の視察を通
じて、現在の沖縄の実態を、実際に目で見て、耳で聞いて、心で感じる
ことができた。全ての視察を通じて、戦争の悲惨さと平和の尊さを強く感
じたのは言うまでもないが、思いは不変かつ一貫したものであり、私た
ちが少しでも伝えていく必要がある。戦場へ動員され負傷兵を看護したひ
めゆり学徒の展示、住民の避難場所や陸軍病院の分室として使用された
アブチラガマ(洞穴)の見学は、唯一の地上戦の場となった沖縄戦の悲
惨さ、多くの沖縄住民の犠牲を改めて痛感させられた。実態を分かりや
すく、体験者に代わって伝える語り部の思い、存在の大切さも本行動を
通じて再認識することができた。普天間基地・嘉手納基地いずれも市
街地に位置し、航空機の騒音の発生や墜落の危険性など、沖縄が抱える
米軍基地問題の象徴ともいえる存在である。沖縄住民は基地や航空機が
あることが、当たり前になってしまっているというが、見学中に目の当
たりにしたオスプレイの飛行騒音は酷く危険で、脅威を抱かざるを得な
い。
【連合デモ行進について】
「在日米軍基地の整理・縮小」「日米地位協定の抜本的見直し」を求める
行動として、県庁前県民広場での集会、国際通りのデモ行進を実施した。
同日は行動2日目として、地方連合会は連合沖縄青年委員会がガイドを
務めるピース・フィールドワークとして基地や戦跡を巡り、私たち電機
連合派遣団も現地視察後の参加であっただけに、参加者全員が米軍基地
問題は沖縄だけの問題ではない、平和を願う想いを一つにして集会に臨
むことができた。
【全体を通じて】
70年前の悲惨な沖縄戦、これまで戦争は広島や長崎だけの問題と考えて
しまっていた自分にとって、わずかな部分かもしれないが、直面して実
態を体感できたことが一番の収穫であった。そして、現在も沖縄県民は
米軍基地問題をはじめとする現状に苦しめられている。騒音や危険とい
った生活面だけではなく、沖縄の経済発展や観光資源も阻害している。
改めて、二度と戦争を繰り返してはならないし、日本全体で、国民全員
で平和への思いを共有していかなければならない。「平和であることが
大前提。平和の上に、経済活動や社会保障が成り立っていることを忘れ
てはならない。平和が当たり前だと感じてはいけないし、平和であるこ
とに感謝しなければいけない。」語り部のメッセージが印象的であった。
戦後70年の節目にあたって、平和の尊さを次世代に繋げていく取り組み
がより大切になっていく。今回の体験を通じて得たことを組合活動のあ
らゆる機会を通じて、生かしていきたいと考える。最後に、滞在中の全て
の出会いに感謝するとともに、平和行動に参加する機会を提供していた
だいた電機千葉に御礼申し上げ、報告に代える。