2013年07月24日
【参加報告(1)】連合千葉2013「平和行動in沖縄」
連合では平和運動として、核兵器廃絶による世界の恒久
平和の実現と被爆者支援強化、在日米軍基地の整理・縮
小、日米地位協定の抜本的見直しに向けた運動や北方領
土返還と日ロ平和条約の締結をめざす運動に取り組んで
おり、毎年6月〜9月に平和行動の取り組みを進めています。
電機連合千葉地方協議会としても、この連合の取り組み
に賛同し、3名を派遣し報告書を提出頂きましたので
ご報告(1)致します。
「平和行動in沖縄」について
6月23日は、1974年に制定された沖縄県の条例により、
戦争による惨禍が再び起こることのないよう、人類普遍
の願いである恒久平和を希求するとともに、戦没者の霊
を慰めるため、「慰霊の日」と定められています。
<概要>
{日程}2013年6月23日(日)〜25日(火)
{参加}富士通パブリックソリューションズ労働組合
{目的}
日本国内で唯一、地上戦が行われた沖縄の「慰霊の日」
にあたり、その教訓と歴史を恒久平和に生かし、また
沖縄の実態を理解するため「2013平和オキナワ集会・
平和交流会」を開催し、世界平和の実現を目指す。
{内容}
第1日目 6月23日(日)
・平和オキナワ集会(参加者総数:1,230名)
第1部では基調講演として佐藤勝氏より「在沖縄米軍
基地と構造的差別」と題して、佐藤氏の母親の体験し
た多くの民間人が犠牲になった沖縄戦の悲惨な状況を
ご講演頂いた。
第2部では、平和式典として連合 南雲事務局長はじめ
主催者、来賓の方々から恒久平和を願う挨拶を頂いた
あと、次の開催地である連合広島へのピースリレー、
連合沖縄からの平和アピールが行われた。
第2日目 6月24日(月)
・現地視察学習(ピースフィールドワーク)
連合沖縄の方々にピースガイドとなって頂き、我々は
基地コースを回らせて頂いた。普天間基地代替予定地
である辺野古海岸は、非常に美しい砂浜の海岸である
が、近隣はすでに米軍基地から赤土が海に流入するな
ど、基地の影響を受けている。また、3年ほど前に日本
の費用で建設されたという
敷地を囲う金網(土台は1mほどの高さのコンクリート)
の影響で、既にコンクリート土台の手前と奥の砂浜の
高さが50cmほど異なるなど短期間で影響が表れていた。
建設を予定する滑走路の高さは10mだと言われており、
景観上の影響だけでなく生態系、地形への影響も懸念
される。
・「在日米軍基地の整理・縮小」と
「日米地位協定の抜本的見直し」を求める行動
ミニコンサートと集会の後にデモ行進を行った。
・連合千葉意見交換会
2日目のデモ行進の後に連合千葉としての解団式を兼ね
た意見交換会を実施した。
産別を超えての意見交換が出来た。
<所管>
今回の基調講演、ピースフィールドワーク等を通じ、沖縄
戦の悲惨さと現状の沖縄が抱える米軍基地問題などに触れた。
特に、沖縄の民間人の方がこれほど多く戦火に巻き込まれ
てしまったことの背景を自分なりに解釈すると、追い込ま
れた日本軍の兵士の精神状態、民間人を巻き込んでいるこ
とを知りながら攻撃する米兵の精神状態、大量の砲弾の中
で恐怖しながらも逃げ隠れる民間の方々の精神状態、全て
が異常な状況であったのだと思う。
その結果が集団死や多数の民間人死傷者を出してしまった
のだと考えている。
デモ行進をする中で、2人の方に手を振って応援をして頂いた。
2人とも戦争を経験したであろう年配の女性だった。
笑顔ではあったが、「2度と戦争をさせるな」、そういう
気持ちがお2人の笑顔の中に見て取れた。