活動紹介

2023年05月11日

70周年記念行事 平和について考えるツアー

 ロシア国によるウクライナ国侵攻や緊迫する東アジア情勢を鑑み、平和について学ぶ・感じる機会とすることを目的として、「平和について考えるツアー」を実施しました。連合愛知の平和行動と違うコースを視察することにより、より平和の尊さを感じていただきました。

日 時 : 2023年5月11日(木)~13日(土)
コース : ひめゆりの搭、平和祈念公園(平和の礎・摩文仁の丘など)、首里城、
      旧海軍司令部壕、伊江島(ニィヤティガマ(洞窟)、城山・滑走路跡・戦跡史)
参加者 : 14人

 電機愛知70周年記念行事として「平和について考える」をテーマに、国内唯一の激しい地上戦が展開された沖縄本島の地に足を運びました。先の大戦から戦後78年が経ち、戦争の悲惨な記憶が薄れていく中で、忌まわしい戦争の記憶を風化させないためにも、沖縄戦の実相や教訓を学び、平和について考える機会として開催しました。
 沖縄戦は、一般住民を巻き込み、史上まれに見る厳しく激しい地上戦の場となり、約3か月にわたって米軍の激しい空襲や艦砲射撃を受けて20万人余りの尊い命が奪い去られました。沖縄県民は共に手を取り合って幾多の困難を乗り越え、昨年の2022年には本土復帰50年の節目の年を迎えています。国土面積の約0.6パーセントしかない沖縄には、日本全体の米軍専用施設面積の約70.3パーセントが集中し、米軍基地から派生する事件・事故、航空機騒音、水質や土壌等の環境汚染など、今なお過重な基地負担を強いられ続けていることを痛感しました。
 世界においては、依然として地域紛争は絶えることがなく、難民、貧困、飢餓、差別、人間としての尊厳が損なわれるなどの深刻な問題が存在しています。ウクライナではロシアの侵略により、罪なき人々の命が奪われ続けています。美しい街並みや自然が次々と破壊され、平穏な日常が奪われ、恐怖と隣り合わせで生きることを余儀なくされている状況は、78年前の沖縄における住民を巻き込んだ地上戦の記憶そのものです。
 「戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心の中に平和のとりでを築かなければならない」と、ユネスコ憲章の前文に記されています。平和な社会を創造するためには、多様性や価値観の違いを認め合い、対立や分断ではなく、お互いを尊重し、対話を重ね、共に平和を追求していくことが、今求められています。

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